井の中の蛙大海を知らず、されど、無洗米の便利さを知る 2012年06月14日 日記 トラックバック:0コメント:0

そう、あれは僕がまだ大学に入ったばかりの1年生のちょうど今ぐらいの時期でした。

そのさらに数ヶ月前にシラバスを見て、どの授業を取ろうかと目をキラキラさせながら職質不可避レベルの笑顔を浮かべて眺めていた僕の目に、一つの魅力的な講義が映りました、「心理学」です!

心理学とは、何ぞや、それ即ち、人の心を研究する学問なり、こんなもん学習してマスターした暁には、この大学内中、いや、東京中のメスども、みんなわしの性奴隷にできるがなぁ!わいは履修するでぇ、心理の学ちゃんをぉ!

そう思いついて、これまたにやにやしながらパソコンから学事センターに履修登録をしたのだった。


 
 

それから早数ヶ月、もう何度かの講義を受けた後に心理学の講義に出席する僕の姿がありました。
心理学の授業は楽しく、教授も東大でも講義と研究室を持っていらっしゃる権威ある方で、毎回出席していたのです。

そしてその日、教授は言った。
「今日は錯覚に関する簡単な実験をしてみたいと思うので、隣の人と一緒にこれを使ってレジュメに書いてある通りに、各自実験をして、そのレポートを出欠票代わりに提出してください」

僕は隣の女の子にすぐさま、爽やかな笑顔と共に「よろしくお願いします、やりましょうか」と言った。
その時の僕の言い方と表情といったら、それはそれは紳士的だったはず、片手にティーカップが見えてたぐらい。
それもそのはず、それまでの19年間の人生の中で培った「相手に好印象を与える表情と言い方」全てを盛り込んだのだから。

すると、隣のちょっと冴えない大人しそうな女の子は言った。
「いいです…」




「いいです」ってなんだよ!!!いやよくねえよっ!!!
なにファミレスのウェイトレスの「サービスでコーヒーのおかわりはいかがですか?」を断るみたいなノリで言ってるんだよ!!!
よくないよ!全然よくないナリよキテレツ!!いい要素がこれっぽっちも見つからないナリよ吾輩には!!!
お前が協力しなかったら俺もこの実験できないし、隣の人と組めと言われてる以上、他の人にあたることはできないんだよ!!!
もうあなただけの体じゃないのよ!!!いや変な意味じゃなくてね!!僕らは運命共同体なんだからね!!?
君が講義に参加せずに単位を落とすのはべつにいいけど、俺の単位はどうなるんだよ!!体で払ってもらえんのかコラ!!
どうせ俺がブサメンだからだろ!!?お前これがもしイケメンだったら実験どころか結婚するんだろ!!ブラウスの胸元のボタンを幾つか外して無駄にはだけさして誘ってんだろ、ああ!?目を見れば分かるんだよこのメス犬がよお!!
中世ヨーロッパで貴婦人が持ってそうな派手な日傘なんて持ち歩きやがってよぉ!!日の光浴びろ!太陽から逃げんなコラ!!
どうせお前も社長令嬢かなんかなんだろ!?下々の者とは心理学の実験などできませんってか!?しゃらくせえ!!


と、考えた僕は彼女に言った。
「あ、そうですか…」


あきらめて下向いちゃったよ!!!
そらそうだよ!「いいですとかじゃなくて、ほらやるぞ!(爽やかな笑顔で)」とかとても言えねえよ!!
そんなアメリカのドラマの第一話に出てくる皆からの人気者で正義感にあふれるジョンみたいな役割俺にはこなせねーよ!!
ほら↑野くん虚ろな目で講義のレジュメ読み直してるじゃんか!!まだ講義でやってなくて読む必要がないところまでものすごいスピードで読み始めちゃったじゃないか!!お前のせいだからな!!19歳の青年の純真な心を弄びやがってこのメスブタがよぉ!!
せんせーい!↑野くんが可哀そうだと思いまーす!!心理学の講義で心理をズタボロにされちゃって可哀そうでーす!!
この女、どうせ朝はフォアグラのテリーヌとか食べて来て、専属の運転手にハイヤーで送ってもらったんだろ!?
どうせ著名な音楽家の生演奏を聞きながら高級ホテルの最上階で、夜の東京を見降ろしながら高級フレンチ食ってるんだろ!?
ザギンでシースーな毎日なんだろ!?まだ一回しか履いてない下着捨ててんだろ!?その下着寄こせやコラ!しゃらくせえ!!!



結局、幸いにも、教授は怒ることもなかったし、単位は十分取れたからよかったけどさあ。
なんなのあの子!ああいうこと言う子の気持ちが全く分からない!まあ、そういう意味では心理学の勉強にはなったけれどもね。

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