一億総ネグリジェ社会 2011年04月08日 ネタ雑談 コメント:0

「あなたは他人に鼻毛が出ていることを指摘出来ますか?」という質問を前にどこかで見た。
そしてこれを見ていろいろと考えさせられた。

相手に鼻毛が出ていることを言ってあげるというこんな単純な行為には、
「容易に指摘できるだけの親しげな間柄か?」
「指摘して気まずくなるのと、相手がそのまま気づかずに多くの人に見られて恥をかくのと、どちらをとるか?」
「そもそも鼻毛が出ていることを恥じるべき状態ととるか、恥じるべきでない状態ととるか?」
などのことを考える機会が詰まっている、複雑な問題だと思う。

「指摘してあげた方が本人のためになる」or「本人がその後も気づかなければそれは恥じゃない」という倫理学的問題を内包するばかりか、「そもそも鼻毛が出ている状態を人はなぜ醜態と捉えるか」という哲学的問題さえ生じる。

僕個人の場合を考えてみると、僕は相手に「鼻毛出てるよ」と言えないのではないかと思う。
でも理想的には、やはりちゃんと指摘するべきなのかなと考える。


理由はやはり上記にもあるとおり、
そのまま放っておいて大勢の人々に醜態をさらさせては可哀そうだということと、
自分の一声によってそうならないということは、自ずとこちらにも責任の一端があると考えるのと、
そんなことも気軽に指摘できない仲なんて無難に保っていて果たして意味があるのかということ、
自分が逆の立場ならば、やはり指摘して欲しいと思うであろうとの感情の部分
でそう考える。

あと、屁理屈を言わせてもらうと、「鼻毛が出てるよ」と言うことは、べつにみっともないとか醜態をさらしているとか一切言っていない、単に「君の髪は黒いね」と言うのと同じ。
単に「鼻毛が出ている」という容姿を指摘したのみ、別に個人の解釈は入れてませんという立場を採るのもあり。

しかしそのような屁理屈も本気で相手に伝わり、騙せるケースはむしろ少ない。
ならば精一杯相手に誠意を見せるか、出来るだけ相手に恥の感情を感じさせずに事が済むように取り計らうべき。

どうすれば誠意を見せつつ、相手に恥をかかせず、状況を上手く収められるだろうか。
髪の毛に埃が付いてるなら黙ってさっと取ってあげればいいものの、黙って鼻毛を引きちぎるわけにはいくまい。

しかし答えはそんなに難しいものではなく、「自分も相手を上回るほど恥ずべき状態になればいい」のである。

こうすれば相手も「自分だけが恥ずかしいわけではない」と安心しつつ、もし意図的なのがバレても、「この人、わざとやってくれたのならなんていい人」と高感度を上げつつ、それをネタにお互いに笑い合える喜びがある。

しかしもう一つ重要な問題がある。
そう、「鼻毛が出てる以上に恥じるべき状態とは何か?」という問題。

これは簡単そうでけっこう微妙な問題で、自分が鼻毛が出ていることを知る恥ずかしさと同等、もしくはそれ以上の恥ずかしさをしっかりと見定めないと、鼻毛の醜態を下回っていては、相手も救われた気持ちになれないし、結果的に恥ずかしくって穴があったら入りたくなってしまう。

個人によって醜態や恥ずかしさには差があることを考えれば、保険の意味も込めて、「一般的に言って鼻毛が出ている状態よりもずっと恥ずかしい状態であると、ほとんどの人が意見を一致させるような状態」にならなければ。

では世の多くの人が認める、鼻毛が出ている状態を遥かに上回る醜態とは?

これぞまさに『チンコの先にティッシュを付けて丸出しにした状態』なのである。
これに異を唱える人はいないと言って良いはずである。
チンコの先にティッシュ付いてるのに気付いてない、っていうか、それどころかズボンもパンツも履き忘れてるのに気付いていない、などというのは、究極の情けな恥ずかし状態の典型中の典型パターン、鼻毛の比ではない。

しかしここで多くの人がこう考えるのではないだろうか。
「いや、チンコの先にティッシュ付けなくても、チンコ出してる時点で鼻毛より恥ずかしいでしょ」と。

果たしてそうであろうか?
残念ながらそう考えた人は視野が狭いと言わざるを得ない。

この世にはいろんな性格・価値観を持つ人がいる。
中には鼻毛が出ているのとチンコが出ているのをそれほど変わらない程度の状態と考える人もいるだろう。
現に、道行く人々に性器を見せつける「露出狂」と呼ばれる人は昔から跡を絶たないが、わざと鼻毛を出して道行く人々に見せようとする鼻毛露出狂をあなたは聞いたことがあるだろうか。

どうですか、先ほどまでの「チンコが出ている>鼻毛が出ている」の価値観が揺らいできたのではないだろうか。

このために、チンコの先には絶対にティッシュを付けておかねばならない、絶対に。
恥ずかしくてそのようなことは出来ないと考えるならば、最早あなたと相手との関係はその程度。
相手を傷つけたくないという理由で付けたティッシュの何が恥ずかしくありましょうか?むしろ勲章とも言える。

逆の立場で考えてみてもらいたい、真剣に想像してみてください。
友達や恋人がティッシュの付いたチンコを丸出しにしながら「お前鼻毛出てるよ」と言われたら?
「いやいや、そうかもしれないけど、お前の方がもっとすごいの出てるだろ(笑)!」となるに違いない。

この「いやいやお前の方が(笑)」という部分が重要。
恥ずかしいのは自分だけではないと分かるし、相手の思いやりも感じるし、思わず笑みさえこぼれ落ちるだろう。

そうして誰も傷つくことなく事態は丸く収まり、二人の関係は以前よりもむしろ強い絆で結ばれる。
それを確認すると、あなたは笑顔でそっと自分のチンコの先からティッシュを取り去るのだ。



刑務所の中で。

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