黙って真顔でひたすら生肉揉む系男子 2010年12月07日 日記 トラックバック:0コメント:0

ああ、俺それの色違い持ってるわ。

↑野です。

3か月前の9月初めに本格的に再開したジム通いで、再開した当初75kgだった体重が、よく食べよくトレーニングすることでなんと現在90kgになったわけで、そんなこの頃皆様いかがお過ごしでしょうか?僕は今日も元気です。

僕の通っているジムは外資系でさらに都内にあることもあって会員さんの2?3割くらいは外国人の人なんですね。
もう下手な英会話スクール通うぐらいならここ来て外国人の方と友達になった方が話が早いぐらいに。
そんな国際性溢れる環境で今日もダンベルを挙げては鏡に映った自分のどや顔に惚れ惚れとしてたのです。


でまあトレーニングも終盤に差し掛かり、中南米辺り出身そうな彫りの深い顔立ちの白人の方がトレーニングしているすぐ近くで自分のトレーニングをしていたわけですが、その方の気合はすごくて声が響いてくる。

「セエイッ!!セエイッ!!」

ええ?、まさかの和風フレーズ。
正直二度見してしまいましたよ。

そんな明らかに南米辺り出身そうな出で立ちして、まさかの日本武道式の叫び声上げるとは。
あ、もしかして外見は外国人だけど実は日本生まれ日本育ちなのかなと思いきや他の外国人と流暢な英語で会話。
もう違和感が半端ない、サッカーアルゼンチン代表全員が試合終わった後に「セチガライヨノナカヤデェ」て言いながら選手控室に帰って行くぐらいのレベルの高い違和感。

っていうかその「セエイッ!」って絶対日本語でしょ。
だって英語だったら「言えっ!さあ言えっ!」っていうことでしょ、どこの敏腕刑事ですかそれはそれでひくわ。
僕の英語力が無いだけかもしれませんけど、たぶんこれ日本の空手とかのあの「せいっ!」ですよね。

そんな異国情緒溢れる彼のまさかのフレーズを聞いて、思わずちょっと笑ってしまった。

でもすぐに僕は反省をした。
彼はここ東京のジムに通っている。
そして気合入れる叫び声に「セエイッ!セエイッ!」

これは彼が日本という国を愛してくれているからではないのか。
もし彼がこの国を嫌いだったら日本へおそらく赴任や就職しないだろうし、何とかして出て行くはず。
なのに日本で働き、日本でジムに通い、スタッフとも仲良さげに話している。
つまり彼は日本を好きになり、日本の文化を真似ることで彼なりに郷に入って郷に従っているのかもしれない。

日本を好いてくれている彼が日本の文化を気に入って「セエイッ!!」と日本文化をリスペクトしながら気合を入れてくれているというのに、僕にそれを笑う権利があるというのか、いや、無いなりっ!!

もう彼に謝りたい気持ちでいっぱいだった。
ごめんなホセ・アルカディオ…(僕が勝手に彼に付けた呼び名)、お前がこんなに日本を愛してくれているのに俺ときたら恥ずかしい奴だ、やれやれだぜまったくよ。

と一人罪悪感に苛まれる僕でしたが、落ち込んでいたって何も始まりません。
そう、彼に謝る代わりに今度は僕が彼に敬意を表す番なのだ。
彼に敬意を払い返すことによって謝罪と友好の意を同時に露わにするのだ。

ほらよくサッカーの試合の後で選手が相手の選手とユニフォームを交換しながら健闘を讃え合うではないですか?
あんな感じで今度は日本人の僕が彼の母国語を使って気合の言葉を唱えてあちらをリスペクトするべきなのです。

そう考えた僕は彼がセットを終えて休息している間を狙って自分のセットを開始した。
さすがに大声で英語で叫ぶのは恥ずかしかったので、隣のホセにだけ聞こえるように喘ぐように言う。

ウェイトの上げ下げを繰り返す僕の口から吐息と共に声が漏れる。「yeah, come on, yeah,…」

そして渾身の力を込めて最後の一回を終えてガシャン!とマシンの重りを戻した僕は、恍惚の表情を見せつつホセにだけ聞こえるようにそこそこの声でつぶやいた。

「Oh yeah. I made it !」(よし、やった!)



するとホセは「なにこいつ超気持ち悪いんですけど…」という表情で隣のマシンから足早に立ち去った。
そして気づかぬうちに近くに来ていたインストラクターの人も「なにこいつ欧米人気取りかよ超気持ち悪いんですけど…」という表情で立っていた。


「shit…」(くそ…)

誰にも聞こえないように、僕は一人そっとつぶやいた。

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