桃太郎 2009年11月01日 純ネタ トラックバック:0コメント:4

むかしむかしとある山奥に、詳しく言うと岡山県の北の方のなんかやたらと虫がいっぱいいる処に、おばあさんとおじいさんが二世帯住宅に一世帯で住んでいました。(当初息子夫婦と同居する予定で建てたんですけど、息子さんの嫁さんが都会育ちで田舎に馴染めないし、息子も東京都内の仕事を手放せないのでこういったことになってしまいました。家はよく考えてから建てなきゃいけませんね。)

おばあさんはなんかいろいろ役所と揉めててあれなんですけどやっぱり洗濯とかしとかないとほら、服とか着るもんなくなっちゃうじゃないですか?だから川に洗濯に行ったわけですよ。(おじいさんとおばあさんの息子さんは二人いて一人は弁護士、もう一人は農林水産省の事務次官をしていてかなり裕福なのでちゃんと家に二層式ドラム型洗濯機とかあったんですけどほら、おじいさんとおばあさんって戦後間もなく生まれた人なんで、いまいちそういう文明の利器的なのに全てを任せる生活っていうのに多少の抵抗感があったんですよ。)

ちなみにおじいさんは山に芝刈りに行ってものすごい面白いエピソードがあったんですけど今ちょっとプロデューサーに桃太郎のエピソード話優先だからそっちは喋らなくていいって言われたんで忘れてください。

おばあさんが川で洗濯していたわけですよ。そしたら何と大きな桃が流れてきたんですよ。いやいやマジでマジで。その時の証拠VTRがこちら!

ねえ?すごいでしょ?おばあさんとそんな変わらないぐらいあるでしょ?

我々スタッフはその時のことをおばあさん本人にインタビューしてきました。


Q:川上から大きな桃が流れてきてどう思いましたか?

おばあさん「いやもう正直びっくりしましたよね。だって自分の背丈ぐらいの桃流れてきましたからね。びっくりするしかないですわ。っていうか最初あんまり桃っぽくなかったんですよ、何ていうか絶対発泡スチロール的な何かやと思ったんですよ。でも近づいてきたら桃じゃないですか。ほんまびっくりしましたよね。まあうちの息子農林水産省で事務次官やってるんですけどね。」


Q:桃が流れてきたのはこれが初めて?

おばあさん「当たり前じゃないですか。一回なんか変なでっかい鳥の羽みたいなん流れてきたことはありましたけどね、さすがにこの大きさの桃はないですわ。正直リアクションに困りましたよね。あれこれ何かのドッキリちゃうん?思いましたよね。だって普通に考えてあの大きさの桃があるなんて思いませんもんね。もしテレビのドッキリやったらちょっと大げさなリアクションしてお茶の間笑わせないとあきませんやん?でもとっさのことやったんで見た瞬間普通に『うわっ』って言ってしまいましたよね。まあでもうちの息子農林水…」


さっそく家に桃を持って帰ったおばあさんはおじいさんに桃を見せます。
その時おじいさんは…


Q:最初に桃を見た時はどう思った?

おじいさん「とりあえず『うわっ』って言いましたよね。っていうかそれ見ておばあさんが『うわ今のリアクションださ!ww』とか言っててなんか腹たちましたよね、僕別にお笑い芸人とかじゃないのにそんなリアクションがどうとか言われてもしりませんし。っていうか別に普段から全然ウケとか狙ってないし。結婚生活50年目にしてまさかの桃一つによって亀裂入りましたよね。ほんまなんなんあいつ。」


おじいさんとおばあさんは包丁で桃を二つに割ってみました。
すると何と中から元気な赤ん坊が出てきたのです。黒人でした。

そしてほら、赤ちゃんとか拾っても一応市役所とかに申請みたいなん届け出ないとダメじゃないっすか?だからおじいさんとおばあさん市役所行って申請書のことについて尋ねたら各部署をタライ回しにされて挙句の果てに最初に行った部署に戻ってこさせられる羽目になったんですよ。いわゆるお役所仕事ってやつの弊害ですよ。そしたらもうおじいさんもおばあさんもキレましたよね。そらキレますよ。おじいさんとかあの申込書に記入するためのボールペンの持っていかれないように繋ぎ止めとくあのヒモみたいなやつブチーン切ってましたからね。

そうして二人は子どもに桃太郎とか何か世間では相当風あたりの悪そうな名前を付けて育てました。
おじいさんは子どもは外で自由奔放に遊ばせるべきやっていう昔ながらの教育スタイルを提唱してたんですけど、おばあさんは今とかほら、就職とか厳しい世の中やから早期教育を施して塾とかガンガン通わせていい学校に入れて出世させようという教育方針とってかなりもめたんですね。で、このままじゃ埒があかないし、子供がある程度大きくなったら自分で決めさそうってことになったんですよ。そして桃太郎が物心ついて本人に将来どうしたいか訪ねてみたら「鬼退治に行きたい」とか言い出したわけですよ。正直「はあ?」ですよね。そんなん急に言われてもお前どこから鬼の話なってんってね。もっと言うたら誰やねんお前って話ですよ。意味分からないですよね、っていうか鬼とかいるわけないじゃないですか。だから一応Googleで調べてみたんですよ。そしたらあったんですね、鬼とか鬼が島とか。まさかの鬼が島ですよ。独立共和国らしいんですけどね。っていうか桃太郎よう知ってたなと。おじいさんもおばあさんも日本生まれ日本育ちで70年以上生きてきて全く知らんかった鬼とか鬼が島とかよう知ってたなと。逆に天才ちゃうかなと。

そしたらもう正直おじいさんとおばあさんもなんか桃太郎とか育てるのちょっと年金だけじゃキツいし本人も鬼が島行きたいって言うてるしまあ本人の意思が最優先されるべきやと思って普通に首を縦に振ったわけです。桃太郎「よっしゃ!」って言うてましたからね。何がそんなおもろいことがあんねんと。お前Wikipediaで鬼の画像見る限りはめちゃめちゃ強そうやでと。筋肉とかほんま準ゴリラぐらいあるし握力とかめちゃめちゃ凄そうやでと。こいつ何喜んどんねん普通にボコボコにされんぞと。まあでも本人がすごい自信満々なんでなんか勝算とかあんねやろうなと思って送り出すことにしたんですよ。

おばあさん「桃太郎、ほらこれ持って行き。」

桃太郎「え、何これめっちゃうまそうやねんけど。」

おばあさん「きび団子。なんかイトーヨーカドーで夜行ったらめっちゃ安なっててん。元値200円ぐらいしててんけど半額やったからさ、これ絶対買っとこ思うて。」

桃太郎「これの粒あんとか無かったん?」

おばあさん「ああごめんあってんけどそっちの方が好きかなと思って。」

桃太郎「ええ?なんでなん、俺前からあんことかめっちゃ好きって言うてたやん。なんでなん。」

おばあさん「そんなん言うんやったら自分で買ってきたらええやんけ!しかもお前第一声でうまそう言うててんからそれでええんとちゃうんか!お前何様のつもりやねん、ちょっと桃から生まれてテレビ出たからって調子乗んなよ!誰にここまで育ててもらったと思っとんねん!」

桃太郎「はあ?別に育ててくれとか頼んでへんし!知らんわババア!」

おばあさん「誰に向ってババア言うとんねん!はよ鬼が島行けや!行って鬼にボコられてこいやハゲが!」

桃太郎「はあ?ハゲてへんし!っていうか鬼が島こっちがはよ行きたいし!ほんま腹立つし!」


こうして心にシコリが残る形で桃太郎はおじいさんおばあさんと別れました。
桃太郎が鬼が島へ向かっていると、何と犬が出てきてこう言いました。

犬「ちょ、めちゃめちゃ腹減ってるんすけど、何か持ってないっすか?」

桃太郎「いや何も持ってへんよ。」

犬「ウソでしょ絶対持ってますやん、だってごっついいい匂いさせてますもん。何でそんなウソとかつくんすか?あげるあげないは別として持ってるんやったら持ってるって言えばいいじゃないですか、そういうのほんまどうかと思いますよ。」

桃太郎「はあ?何で初対面のやつに何もかもほんまのこと言わなあかんねん。っていうか俺がお前にこれあげて何の得があんねん。」

犬「何でも言うこと聞きますやん。死ねとかそういう無茶なん以外は。」

桃太郎「ほんまに?」


こうして犬が仲間になったわけです。ちなみに今の時点で言っとくとこの先最後まで桃太郎は犬がしゃべることについてとうとう1回もツッコみませんでした。後で本人にそのこと言ってみたら、「なんかそういう種類の犬かと思った」とか言ってました。なんかもう桃太郎いろんな意味で終わってます。ほんでもうめんどくさいんで省略しますけどキジと猿も大体こんな感じで仲間になりました。その辺詳しく見たい人は原作本とか見てもらったら普通に書いてあるんで。

3人のお供を携えた桃太郎は普通にフェリー的なんに4000円ぐらい払って鬼が島に着いたんですよ。そしたらもうね、すごいんですよ鬼が島って。いい意味でね。なんか見たことないような綺麗な植物とかめっちゃあるんですよ。桃太郎「うわー、デジカメとか持ってこればよかったー」ってずっと言うてましたから。まあでもそんなん言うてたってしゃあないんで鬼探したんですよ。そしたら結構いたんですね、浜辺の近くに。ほんでやっぱりどいつもこいつもめちゃめちゃ強そうなんすよ、K-1とか出たら普通に優勝するんちゃうかないうぐらいに。正直桃太郎焦りましたよね、だってこっち犬とキジと猿ですからね、なんか急にこの3匹に腹立ってきましたよね、なんでお前らやねん思うてね。相手見る限り腕の太さだけでもう犬の胴体ぐらいありますからね。っていうか犬と猿はまだ牙とかあるし最悪死に物狂いで相手に噛み付いたらそこそこダメージ与えられそうな感じはするけど、キジってなんやねんと思いましたよね。あんなゴリラみたいな奴らにちょっと突ついたからなんやねんと。っていうか鳥類に戦闘能力どれほどあんねんと、下手したらおじいさんとおばあさんでも苦戦の末に勝つわ。お前もうさっきあげたきび団子返せや思いましたよね。

でもそんなここまで来たら戦わないと帰れないわけですよね、おばあさんにもババアって言うてもうたし。ほんでいざ鬼に向って大きい声とか出してみたら意外とあいつら弱いみたいなんですね。普通にこっちにビビってるみたいなんすよ。ボブ・サップかと思いましたよ。んで大きい声出して恐喝しながら脚にちょっとひざ蹴りとかしたらもう鬼かなりビビってるんですよ。もうね、桃太郎調子乗りましたよね。ほらめちゃめちゃ強そうな相手が実は弱いって分かったらこれほどテンション上がることないじゃないですか。もう桃太郎ここぞとばかりに「ああ?」とか「ボケコラ」とか大きい声で言ってたんですよ。そしたら鬼もすごい気が弱いからなんか勝手に宝物出してこれで勘弁してください。とか泣きそうになりながら言うわけです。あの時の桃太郎悪い顔してましたよね。「ああ、それで許したらあ!!」とか言ってましたからね。でもよく考えたら許すもなんも、鬼何も悪いことしてませんからね。

こうして鬼退治とは到底言えないただの軽犯罪を犯して涼しい顔して実家に帰ってきた桃太郎なんですが、帰ってきたらなんかおじいさんとおばあさんは息子が新しく東京の多摩川沿いに建てた二世帯に移り住んでましてね。もうびっくりですよ。最初実家帰った時桃太郎ずっと「え、なんで?え、なんで?」って20回くらい言うてましたからね。

桃太郎「うわ、これ絶対最後ババアって言うたからやって絶対そうやわ。うわマジしくった、あん時ババアとか言わんかったらよかったわマジふざけんなよ。っていうか俺ババアとか言うてへんし。いや言ってたかもしれへんけどそれはほら何て言うかほんまの意味で言うてたんじゃなくってほら喧嘩するほど仲がいい的な感じでさ、そういう意味で言ってたのになんなんもうほんま引くわ。なんなんあのババア。」



そんな桃太郎も今年で38になりました。


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